記憶の中の「深圳・香港旅行記 」1日目

7月18日土曜日から、深圳と香港に行ってきた。 日程としては、最初に深圳で2泊して、そのあと香港で3泊して、最後にもう一回深圳で2泊して帰ってくる、みたいな感じ。

初日は朝、羽田から出発。深圳宝安国際空港だったかな、11時10分発で、深圳には15時ぐらいに着く便だったと思う。 今回、ANAの荷物のルールがいろいろ変わったらしくて、ちょっと気になっとった。 でも、なんとか特に不手際もトラブルもなく飛行機に乗り込めた。

二人でビジネスクラスに乗るのは初めて。Kちゃんが窓側で、私が通路側。

ビジネスクラスの座席が互い違いでそれぞれ独立しとるようなタイプなんかなと思っとったけど、そんなことはなくて、普通に隣同士に座るタイプだった。でもスペースは広いし、体勢もそこまでしんどくなくて、普通に快適だったと思う。前の席には中国人の家族がおって、子どもが二人。もう元気いっぱいだったわ。 泣きながらこっちみる子どもに変顔をたくさんしてあげた。

そういえば、飛行機に乗る前にビジネスクラスのラウンジにも行った。ラウンジでご飯食べて、私はカレーを一口食べたり、あれはラーメンだったかな、豚骨ラーメンを食べたり、なんやかんやいっぱい持ってきては全部一口ずつ食べてみたいなことをした。

で、飛行機に戻ってからもご飯は結構おいしかった。和食か洋食か選べて、私は洋食にした。ローストビーフとかハンバーグだったかな。美味しかった。

あとライチのムースみたいなスイーツがあって、それもすごく美味しかった。Kちゃんはたしか和食にしとったかな。そっちもおいしそうだった。

映画を見ようと思ったんだけど、結局寝ちゃった。とはいえ途中で起きて、座席の画面で見られる飛行機のマップ、世界地図で「今ここ飛んでます」ってやつを見たりした。 中国入った入った、中国大陸や、って外を見ながら。

で、深圳には無事、時間どおりぐらいに着いたと思う。

やっぱり、匂いとか空気感とか、そこにおる人とかも、なんか違うね。 海外に来たなって感じがした。

深圳宝安国際空港は結構大きかった。思ったより人おらんな、とも思ったけど。巨大な空港ゆえに空間が果てしないほどある。日本の大きい空港は、人の流れで規模を感じることが多いけど、こっちは先に箱だけ大きくつくって、そのあと人や店や街が追いついてくる感じがする。

ほんで入国審査に行った。順番が来て呼ばれて、深圳に何日いるのとか、何しに来たのとか、滞在は深圳だけですかとか聞かれた。実際はこのあと香港にも行くんだけど、どうなんて言おうかなと思って、深圳だけかな、みたいなやりとりをした。

入国審査用の顔を撮影するカメラ見て、って言われたときに、そういえばQRコードのやつあったか、って言われて。なんじゃそりゃと思って、やってないって言ったら、あっちにQRコードあるからそれでやってこい、みたいな感じで案内された。

Kちゃんも隣で同じようなことを言われたらしくて、二人でQRコードが書かれとるところへ行った。

携帯はeSIM、KKdayだったかな、それをもう登録しちゃっとったから、現地でも通信はできる状態になっとった。QRコードを携帯で読み取ったら、自分の個人情報とかパスポート情報とかを入力する欄が出てきて、ばーっと入力した。

そしたら書類を一つダウンロードしろ、みたいになって。そのダウンロードした書類にもQRコードがあった。これを持って入国審査に行けってことなんだろうなと思って、もう一回入国審査のところに戻った。

また同じような質問をされて、カメラで写真を撮られて、指紋を取られて。QRコードはやったか、みたいに聞かれたから、あるあるって言ってさっきの書類を見せた。向こうもそのQRコードを読み込んで、OK、入国しろ、みたいな感じで、無事に入れた。 人が書類を持って列に並ぶという昔ながらの入国審査の中に、QRコードと顔写真と指紋が混ざっている。すごくハイテクというより、必要なところだけが一気にデジタル化されとる感じだった。

荷物も特に可もなく不可もなく、普通にピックアップできた。ちょっとお手洗いに行って、空港内で写真も撮ったりして、じゃあホテルに行きますかと。

泊まる予定だったのは、深圳の南山エリアにあるThe Westin Shenzhen。

ホテルまではタクシーで行こうとなって、タクシー乗り場はどこですかって聞いたら、13番のところに行けばいい、みたいに言われた。13番のところには流しのタクシーが集まっとるらしい。 最初はそこへ行こうと思ったんだけど、流しのタクシーよりDiDiで呼んで行ったほうがいいんじゃないかと。もう目的地も決まっとるし、ぼったくられたりもせんじゃろうし。

たぶんこのへんは、旅行者にとっての便利さというより、アプリ側に移動のルールを預ける安心感なんだと思う。目的地も料金も履歴も先に画面に出とる。言葉が通じん場所ほど、これがあるだけでだいぶ気が楽になる。

で、DiDiをどこでどう拾うんか、インフォメーションの人に聞いた。英語があんまり通じんくて、このやりとりはKちゃんが中国語でやってくれた。 右の道をまっすぐ行ったらヤシの木が見えるから、ヤシの木のところにあるエスカレーターで下に降りたら、DiDiの乗り場がある、みたいな話だった。 半信半疑ながら二人で行ってみたら、ほんまにヤシの木あるやん、エスカレーターあるやん、みたいな。 ヤシの木のところまで行って、エスカレーターで下に降りよる途中に、DiDiのマークが見えた。DiDiのロゴみたいなのがばーっとでっかく出とって、ここやここや、みたいな感じだった。

空港の案内板より、ヤシの木と大きなロゴのほうが覚えやすい。都市って、こういうちょっと雑な目印のほうが、旅行者には結果的に役に立つことがある。

乗り場に向かっとる間に、DiDiではタクシーとマッチングして、車もこっちに向かっとるみたいだった。 ただ、使い方とか乗り方とかはちょっと分からんかったから、そこにおった中国のあんちゃんに聞いた。そしたら、そのあんちゃんが外まで一緒に出てくれて。 外には乗り場の番号が、1番から16番、もっとあったかな、数字がばーっと並んどった。どこに行きゃいいんやろと思っとったけど、そのあんちゃんが一緒に外で待ってくれた。そしたらタクシーが来て、あんちゃんが「来た来た来た、これやこれや、ここで乗れ」みたいに教えてくれた。助かった。

こういうとき、都市の仕組みがどれだけ整っとっても、最後に助けてくれるのは近くにおる人なんだなと思う。アプリで車は呼べても、初めての乗り場でどの車に乗るかまでは、人に聞くのが一番早い。

自分でトランクに荷物を入れて、普通の乗用車だったけど、後ろに二人で乗り込んだ。 もちろん中国語で何か言われたけど、私は分からん。たぶん、携帯に出とる番号と、ドライバーさんのほうに出とる番号を見て、マッチングの確認をしとったんだと思う。 行き先はアプリで事前に入力しとったから、ドライバーさんから「どこ行くん?」みたいに聞かれることもなく、そのまま進んだ。 ホテルまでの道中は、たぶん40分ぐらいだったと思う。

深圳って、すごいハイテクなスマートシティみたいなイメージがあった。でも、思ったよりハイテクじゃないなと思った。普通の街やな、みたいな。

ただ、ビル自体は日本より大きいし、道路も含めて広い。ビルも道路も、まず大きくつくる。それで街全体が整然として見えるというより、スケールで押してくる感じがある。

スマートシティって、街そのものが未来っぽく見えることを想像しがちだけど、実際にはアプリで車が呼べるとか、決済や移動がつながっとるとか、そういう見えにくい部分に出るんかもしれん。街並みだけ見たら普通でも、生活のインフラはちゃんと別の方向へ進んどる、みたいな。

街並みを見ながら、疲れもありつつ、なんやかんやThe Westin Shenzhenに着いた。 受付の人は英語がしゃべれた。あとで分かったけど、もちろん英語がしゃべれん人もおった。ただ、チェックインのときに対応してくれたのは、英語がしゃべれるお姉さんだったかな。 マリオットのステータスがあったから、アップグレードはできとるのかとか、レイトチェックアウトはいつまでか、何時までか、そういうのをいろいろ確認した。

このウェスティンに泊まったのは、近くにWindow of the World、世界之窓みたいな公園があって、そこでドローンショーがあるんじゃないかとか、福田の街並みでライトショーが見えるんじゃないかとか、そういうのを見たかったから。

だから、そういう景色が見える部屋を希望していた。シティービューっていうのとはちょっと違うんだけど、Window of the Worldが見える部屋みたいなところ。

予約したときはキングサイズのベッドだったんだけど、できたらツインにしてほしいという希望もあった。受付でそういうやりとりをして、レイトチェックアウトもOK。もちろん、Window of the Worldが見えるいい部屋です、アップグレードもできてます、クラブラウンジも使えます、朝ごはんはここで何時から何時までです、みたいな説明を受けた。

ホテルのステータスって、普段はアプリの画面にある記号みたいなもんだけど、海外に来ると急に実感が出る。部屋、眺め、ラウンジ、チェックアウト時間。旅先では、その小さい差がその日の動きやすさを結構変える。

はいはいはい、と聞いて、部屋へ。

部屋は中国クオリティかなと思っとったけど、そんなことはなくて、しっかりいい部屋だった。

とはいえ、一個だけ謎なことがあった。

ガラス張りの中にお風呂と洗面所とお手洗いがあって、洗面エリアの隣にまたガラス張りのシャワールームがあるみたいなつくりだった。シャワーのところから出ると洗面がある、という感じなんだけど、その洗面の前にでっかいバスタブがある。 バスタブだけがなんか広場にあるみたいな感じで。そこでお風呂に入ったら、床びしょびしょになるじゃん、みたいな。そのまま三、四歩ぐらい移動してシャワーエリアに行かなきゃいけんのか、と思った。

ちょっと謎な構造だったけど、お風呂自体はすごくきれいだった。水圧はそんなに強くはなかった。

部屋は広かったし、窓ガラスも大きくて、ベッドも大きくて、よかったと思う。

ホテルって、写真で見ると全部だいたいよく見えるけど、実際に泊まるとこういう謎の導線で印象が決まったりする。バスタブを置く場所は豪華なのに、使う人がどう濡れたまま動くかはあんまり考えられてないんじゃないか、みたいな。 それも含めて面白いけどね。

ホテルには無事チェックインできた。 深圳宝安国際空港に着いたのが15時ぐらいで、入国審査やらタクシー移動やらなんやらかんやらしとったら、もうたぶん19時か20時ぐらいだった。

The Westin Shenzhenの隣には、でっかいモールが併設されとった。Holiday PLAZAって言ったかな。5階建てぐらいで、横にもめっちゃ広い。ハイブランドも入りまくっとる、すごくきれいで大きいモールだった。

深圳の街を走ってきたときには、意外と普通の街やなと思ったけど、こういうモールに入るとまた印象が変わる。消費する場所はものすごくきれいで、広くて、商品も人も集められとる。街の豊かさって、道路から見るより、こういう場所に入ったときのほうが見えやすいのかもしれん。

そこで夜ご飯を食べようということになって、まずモールの中をちょっと散策して歩いた。

中華料理を食べようとなって、何軒か見て回って、ここにしようか、みたいに決めた。レストランの名前は覚えてない。 頼んだのは、豚肉とタケノコを炒めた中華料理。これがめっちゃうまかった。 あと、ウリのなんか野菜炒めみたいなやつ。野菜炒めじゃないな、ウリ炒めみたいなやつ。 中国茶も出てきて、おいしかった。これ、ほんまにおいしかったわ。

ほんで、もう一品頼むってことになった。 周りの人が食べよる料理が気になって、それを頼もうとした。黒酢のいい香りがして、私の想像では黒酢の酢豚みたいなやつ。結構いろんな人が食べとって、ぱっと見でもすごく黒酢のいい香りがした。 あれ豚肉やろうなと思って、メニューを見たら同じようなのがあった。 よしこれや、と思って頼んだ。

料理が来て、やっぱり黒酢のいい香り。たぶん豚肉を揚げて、黒酢か何かで炒めたり、絡めたりしとるんやろうなと思った。 食べてみたら、うまいと思った。物自体はうまい。黒酢の香りもするし、豚肉に衣をつけて揚げとる。ただ、思ったより甘かった。 全然これは酢豚じゃないな、みたいな。甘さのほうが勝つ。 ご飯には合わんかったなと思う。

料理自体はおいしかったんだけど、ちょっと残しちゃった。

こういうのも、海外で食べるときのおもしろさなんだと思う。名前や見た目から想像した味と、実際に食べた味がちょっと違う。失敗というほどではないけど、完全に当たりとも言い切れん。そのズレまで含めて、旅のご飯だった。

とはいえ、初日からおいしい中華料理が食べられた。 次の日は深圳の電子街に行こう、みたいな話をしとったから、その日はお風呂に入って休まんとな、ということで眠りについた。

そんな、深圳に行った初日だった。

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